現役税理士と現役銀行員による意外と知らないそこのトコロ!

当ブログでは、金融リテラシーについて興味がある方をはじめとして、上は年金世代、下は商業科で勉学に励む高校生まで、幅広い世代の方々の「意外と知らなかった」や「もう少しで痒いところに手が届くのに!」といったニュースでは知り得ない情報を提供していきます。

NISA、つみたてNISA なぜ見直し?

いつも当ブログをご覧頂きありがとうございます。管理人のMでございます。今回は解説ではなく、最近巷で何かと話題になっておりますNISAとつみたてNISAに関してどのような点が変更になったのかをまとめ、その理由に関して筆者なりの見解を述べていますので、皆様の金融知識深堀の役立てて頂ければ幸いです。

 本記事のインデックスは、まずNISAを説明し、2つ目につみたてNISA、そして最後に筆者意見とします。

1.NISA

 

NISAもともと2023年に終了予定でしたが、2024年以降も非課税枠を利用することが可能になる「積み立て型」が新設されるようです。

つみたてNISA(後述)と混同しやすいため将来的には一本化する方針であるとも言われています。

ここで疑問になるのが、なぜ延長するのかとなぜ積み立て型にするのかという点であると筆者は考えます。

 1−1.なぜ延長するのか(NISA)

 

理由としては下記の2つが考えられます。

①口座数が1,161万8539口座、買付額16兆8812億3542万円、20歳代から50歳代までで全体の46.6%(NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査 2019年6月末時点より)と資産形成層の資産設計に大いに貢献しており、制度を辞めるのは勿体無いと判断されたのではないか。

②買付額16兆8812億3542万円の内、上場株式買付額が6兆8363億3195万円であり、NISA口座を無くしてしまうと株価に悪影響がでると判断されたのではないか。

 1−2.なぜ積み立て型にするのか

 

理由としては下記の2つが考えられます。

①NISAは本来老後の資産形成を目的として導入されているが、しばしば短期売買に用いられることがあり、資産形成支援のはずが投機的投資を助長したかのように捉える人が現れたためではないか。

②そのまま保有すると非課税枠は5年間、ロールオーバーを利用しても10年間しか保有することができず、資産形成層の老後に向けた資産設計用にしては短いのではないか。

 

2.つみたてNISA

 

つみたてNISAは投資期限は本来は2037年まででしたが、5年延長されるようです。

前述したNISA(積み立て型)と混同しやすいので一体化する方針であるとも言われています。

ここで疑問となるのかなぜ延長したのかという点と今後の延長はあるのかという点であると筆者は考えます。

 2−1.なぜ延長したのか

 

この点に関しては明確でございまして、導入当初より問題視されていました。

つみたてNISAは20年という長期投資を目的として2018年に導入されたものであるにも関わらず、投資期限が2037年であるため非課税期間の20年をフルで使うためには導入当初より使用しなければならないという点です。2018年以降に始めた方々は最長でも19年間しか投資することが出来ず非課税枠の40万円を使うことが出来ないという状態が生じます。始めた年度で格差が生じるのは如何なものかということで当面20年投資することができる5年間延長が予定されています。

 2−2.今後の延長はあるのか

 

筆者としては下記の2要件が達成された場合には更なる延長があると考えております。

①5年以内に500万口座以上の確保(一般NISAがあることを前提)

現在つみたてNISAの口座数は147万872口座であり、NISA口座数の1161万8539口座とはかけ離れています。

2018年開始と2014年開始の差はあるとはいえ、最低でも非課税期間をフルで使うことができる5年間の間に現在のNISA口座の半数に当たる500万口座程度はないと制度としての必要性が無くなってしまうと考えます。現にジュニアNISAは32万8982口座しかなく、必要性に懐疑が生まれ今回延長されないという判断が下りました。

②口座稼働率の向上

つみたてNISAが2018年1月からスタートし現在までに147万872口座、買付金額は1780億8925万円でして、1口座当たりの買付額は121,077円となります。仮に全ての口座が2018年1月から稼働していることを前提として考えると1口座当たりの最大値は600,000円程度になりますのでそれと比較すると少額購入者若しくは開設するも稼働していない口座が多数あると想定されます。これに関しては開始時期が一定ではないため画一的にどの程度あれば良いというものはありませんが、稼働口座数に関しては注視が必要であると考えています。

 3.筆者意見

 

今回は2020年度に予定されておりますNISA及びつみたてNISAの変更点とそこから生じる疑問について述べていきました。筆者の意見としてはNISA、つみたてNISAは一本化する方がよいと考えております。初心者向け投資誘導をする際にはなるべくシンプルにそして分かりやすくが重要であると考えているためです。また期間に関しては経過措置のように延長するのではなく、口座開設日より一律に20年等にして購入可能ファンドに関してもつみたてNISAのような専用ファンドを作成するのではなく、市場に流通しているものであればどの証券、ファンドでもようにしてなるべく広範囲に、そしてなるべく制限なくが良いと考えます。勿論これは理想論であり到底達成することが不可能であることも承知しております、しかしながら『投資』という概念に対してあまりにも消極的な日本国ではなるべく分かりやすく、なるべく広範囲で、なるべく制限のないが 深層心理に与える影響が多いと筆者は考えます。

今回はこのような記事を見ていただきありがとうございました。皆様の考える「これからのNISA・つみたてNISA」「日本人が投資するためには」について是非意見交換をしたいのでもし宜しければコメント頂けると幸いです。